お寺さんにお葬儀や法事を依頼する時にまず調べなければならないのが、家のご宗旨(宗派)です。お葬儀や法事の途中で親戚から宗派が違うと言われるほど、大変なことはありません。ご先祖が大事に受け継いできたご宗旨ですので、間違いのないようにしたいものです。

浄土真宗は阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)を本尊として、親鸞聖人を開祖とする宗派です。出家仏教ではなく在家仏教なので、お坊さんでも髪を伸ばしている人が多いのが特徴です。

浄土真宗の中でも宗派が分かれています。本願寺といっても本願寺派(お西)と大谷派(お東)がありますので、間違えないように注意して下さい。特に愛知県は大谷派が圧倒的に多いです。この尾張地域では大谷派が約670寺あるのに対し本願寺派は40寺にも満たない数です。

そこで宗派を見分けるのにもっとも分かりやすい違いは寺紋です。家に家紋があるようにお寺にも寺紋があります。目立つところでは僧侶が首からかけている輪っかのようなもの、正式には輪袈裟(わげさ)といいますが、それにはだいたい胸のところに寺紋があります。あとお仏壇やお経本などにもこsagari miniの寺紋が入っていますので注意して見て下さい。本願寺派は下がり藤という寺紋を使用しています。

こちらの円形で下にさがっている藤の紋が本願寺派(お西)でもっとも用いられる寺紋です。

 

 

ダキボタンそれに対して大谷派(お東)は抱牡丹という寺紋を使用しています。後は、仏壇に関していえば、本願寺派(お西)は仏壇の中の柱がすべて金色で塗られているのに対して、大谷派(お東)は黒色の部分が多いです。

分からなければお気軽に相談して下さい。まずは仏壇屋さんに聞いてみるのもいいかもしれません。

まずは家の宗旨を調べてみましょう。